まえがき

１. アリの観察とルーツ探しで40年

• 「イソップ物語」のアリが集めていたもの
• クロナガアリが私のアリ研究40年の始め
• 考古学者がアリに騙されたこともある
• 狂乱地価でアリの研究もできなくなった
• アリを誘惑して種子をまいてもらう植物
• 化石に封じ込められたアリの祖先を探す
• 自然がつくってくれた顕微鏡用標本
• 溶かされてしまった日本の“古代アリ”
• 生きている“化石アリ”が発見された！
• 現在のアリのルーツ探しにこんな障害が

２. アリも人間の働き者にはかなわない

• アリは必要な時以外には働かない
• 仕事が終わって“一服する”アリ
• 暑い日にはアリも出歩かない
• アリの引っ越しは、じつは“奴隷狩り”
• ほかのアリの巣を堂々と乗っ取る女王アリ
• ベトナムから“密航してきたアリ
• アリの背中に乗るアリやカイガラムシ
• アリに“だっこにおんぶ”の甲虫

３. 「ジャングル」の常識は通用しない

• 日本のアリは北と南の“場末”の重なり
• 熱帯雨林（ジャングル）に棲息するアリ
• “ガラスの森”にいる恐るべき生物とアリ
• インドネシアにウォーレスの跡を訪ねて
• 珍種のアリがいる場所ほどゾッとする
• 人間にからみついたり刺す植物

４. 怖いアリ、愉快なアリ、痛いアリ

• 人間や家畜を骨だけにする“陸のピラニア”
• はさみ撃ちや投網式に餌をハンティング
• 巨大な巣の“農場”でキノコを栽培する
• ジャンプするアリは専守防衛の知恵から
• すごんで見せたり爆発するアリ
• 巣の穴を石頭で栓をして防衛するアリ
• 長男が弟を次々に殺し雌を独占するアリ
• 糸を紡いで巣をつくるアリたち
• アリも“麻薬”に溺れると怠けるようになる
• アリはなぜ方向音痴にならないのか
• アリの目は大きくてもひどい“近眼”
• 雄の目が大きいのは交尾のつごうから
• アリも虫のいどころが悪いと刺す？
• 刺されると命の保証ができないアリ
• アリをセックス・チェックすると

５. コンピュータも止めるアリの害

• “ウサギ小屋”がシロアリを増やしている
• シロアリはゴキブリ、アリはハチの親戚
• シロアリよりやっかいなイエヒメアリ
• アリのためにマンションを放棄した例も
• 電話機の中にアリの大好きな餌があった
• アリが畑や森の害虫駆除に役立つことも
• 女性器の改造や外科手術にアリを使う
• アリをご馳走として食べる人びと
• アリの体から生えるキノコ「アリタケ」
• アリジゴクから回虫まで天敵さまざま
• アリの最大の天敵はニンゲンである

６. アリをペットとして飼育する

• 女王アリを捕まえてコロニーをつくる
• 「孤独な女王」の子育てと家づくり
• アリを飼うのに土はないほうがいい
• ガラスを通して見るアリの世界のさまざま
  

アリとともに40年の雑感 −「あとがき」に代えて

 

 

ありとあらゆるアリの話　久保田政雄　講談社1988

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