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アリ科

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アゴウロコアリ属

Pyramica


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学 名

Pyramica

原著論文

Roger, J. (1862) Einige neue exotische Ameisen-Gattungen und Arten. Berl.
Entomol. Z., 6: 233-254.

シノニム

Pyramica Roger, 1862.
Pyramica : Bolton, 1999; Japanese Ant Database Group, 2003; アリ類データベース作成グループ, 2003 a, b.
アゴウロコアリ属 : 寺山, 1999.
Smithistruma : 安松, 1951; Onoyama, 1976; 日本蟻類研究会, 1988, 1992; 寺山 & 木原, 1994; アリ類データベース作成グループ, 1995, 1998; 寺山, 1999.
ホソウロコアリ属 : 安松, 1951.
Kyidris : 安松, 1951; Onoyama, 1976; 日本蟻類研究会, 1988, 1992; 寺山 & 木原, 1994; アリ類データベース作成グループ, 1995, 1998; 寺山, 1999.
チビウロコアリ属 : 安松, 1951.
Weberistruma : 岡野, 1952; Onoyama, 1976.
ノペリウロコアリ属 : 岡野, 1952.
ノコバウロコアリ属 : Onoyama, 1976.
ヤマトウロコアリ属 : Onoyama, 1976.
Epitritus : Onoyama, 1976; 日本蟻類研究会, 1988, 1992; 寺山 & 木原, 1994; アリ類データベース作成グループ, 1995, 1998; 寺山, 1999.
セダカウロコアリ属 : Onoyama, 1976.
Trichoscapa : Onoyama, 1976; 日本蟻類研究会, 1988, 1992; 寺山 & 木原, 1994; アリ類データベース作成グループ, 1995, 1998; 寺山, 1999.
ヌカウロコアリ属 : Onoyama, 1976.
Un-named New Genus? : Onoyama, 1976.
トカラウロコアリ属 : Onoyma, 1976.
ヒラタウロコアリ属 : 緒方, 1985.
Pentastruma : 日本蟻類研究会, 1988, 1992; 寺山 & 木原, 1994; アリ類データベース作成グループ, 1995, 1998; 寺山, 1999.
Genus? A : 日本蟻類研究会, 1988, 1992.
キバオレウロコアリ属 : 日本蟻類研究会, 1992.
Genus? : 寺山 & 木原, 1994.
Genus A : アリ類データベース作成グループ, 1995, 1998.

解 説

 体長1〜2mmの小型のアリ。頭部は亜三角形で,後縁中央は多少ともくぼむ。頭部背面はもりあがる。大あごは種により多様だが,一般に亜三角形で,多数の小歯を備える。左右の大あごは最大でも60〜70度までしか開かない(Bolton, 1999)。大あご基部は腹側から見て太く,下唇-小あご複合体の中央付近に付く(Bolton, 1999)。触角柄節は基方約1/3でやや幅広くなるものから,極端に角ばって幅広くなるものまである。前伸腹節刺は一般に鈍い歯状突起となることが多い。腹柄節,後腹柄節の海綿状付属物はふつう発達する。体毛は単純なものから,こん棒状,鱗片状,円状,縮れたものなど多様性に富む。
 Bolton(1999)によるウロコアリ族 Dacetiniの再編により,これまでの日本国内でも独立した属として扱われていたノコバウロコアリ属 Smithistruma,ヒラタウロコアリ属 Pentastruma,トカラウロコアリ属 Trichoscapa,ヌカウロコアリ属 Kyidris,セダカウロコアリ属 Epitritusはすべて本属の新参異名として併合された。Bolton (2000) のウロコアリ族の再検討により,新たに135種が記載され,現在世界で324種を含むウロコアリ族では第2番目の大きな属となっている。
 日本においてはデータベース2003年版の段階で18種が報告されていたが、本改訂ではミヤコウロコアリPyramica alecto をイガウロコアリP. bentenとは独立した種として扱うため、1種増えて19種となる。ミヤコウロコアリの扱いの変更および、他の種との区別点については、ミヤコウロコアリのページを参照されたい。
 多くは照葉樹林の林床の土中や腐朽木中に営巣し,概してまれなグループ。


文 献

    追加引用文献:
  • アリ類データベース作成グループ (1995) 日本産アリ類画像データベース. 日本蟻類研究会, 東京.
  • アリ類データベース作成グループ (1998) 日本産アリ類画像データベース. 日本蟻類研究会, 東京.
  • アリ類データベース作成グループ (2003a) 日本産アリ類全種図鑑. 学研, 東京.
  • アリ類データベース作成グループ (2003b) 日本産アリ類画像データベース. アリ類データベース作成グループ, 仙台.
  • Bolton, B. (1999) Ant genera of the tribe Dacetonini (Hymenoptera: Formicidae). Journal of Natural History, 33: 1639-1689.
  • Japanese Ant Database Group (2003) Ants of Japan. GAKKEN, Tokyo.
  • 日本蟻類研究会  編 (1988) 日本産アリ類和名一覧. 日本蟻類研究会, 東京.
  • 日本蟻類研究会  編 (1992) 日本産アリ類の検索と解説(III)フタフシアリ亜科,ムカシアリ亜科(補追). 日本蟻類研究会, 東京.
  • Onoyama, K. (1976) A preliminary study on the ant fauna of Okinawa-Ken, with taxonomic notes (Japan; Hymenoptera: Formicidae). Pp. 121-141. In: Ikehara, S. (Ed.) Ecological studies of nature conservation of the Ryukyu Islands - (II). University of the Ryukyus, Naha, Okinawa.
  • 寺山 守 (1999) アリ科. Pp. 138-317. In: 山根 正気, 幾留 秀一 & 寺山 守 (編) 南西諸島産有剣ハチ・アリ類検索図説. 北海道大学図書刊行会, 札幌.
  • 寺山 守 & 木原 章 (1994) 日本産アリ類県別分布図. 日本蟻類研究会, 東京.
  • 安松 京三 (1951) 日本のアリ類・ジガバチ類及びハナバチ類. 新昆虫, 4: 2-7.
担当者

吉村正志(2008改訂)、吉村正志・緒方一夫・小野山敬一(〜2003)