2003年英語版に ジャンプします。
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ヤミゾウロコアリ
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Pyramica terayamai |
原著論文
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Bolton, B. (2000) The ant tribe Dacetini part 1. Memoirs of the American
Entomological Institute, 65: 1-491.
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解 説
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働きアリの体長は約2 mm。体色は黄褐色。大あごは亜三角形で頭部正面から見たと き頭盾前縁部はわずかに突出する。複眼は非常に小さい。触角柄節下縁は基部から 1/3へ向かって広くなり角張る。頭部後方には短い直毛が生える。前胸の前側部には 長い縮れ毛はない。中胸側面部には彫刻がない部分がある。前伸腹節はほとんど不明 瞭。海綿状付属物は腹柄で発達する。
ヤミゾウロコアリはBolton (2000) により新たに記載された種であり,寺山 (2000) のPyramica sp. 12 に相当する。また,村田 (1990) は本種をホソノコバウロコアリ として報告している。マナヅルウロコアリに似るが,マナヅルウロコアリが胸部背面 に長い縮れ毛をたくさん持つのに対し,本種は短い直毛とクラブ状の毛をもつことで 区別できる。栃木県八溝山からのみ発見されている。
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文 献
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- Bolton, B. 2000. The ant tribe Dacetini part 1. Memoirs of the American Entomological Institute, 65: 1-491.
- 寺山守. 2000. 「日本産アリ類の検索と解説 I, II, III」以降の学名変更種一覧 (2). 蟻, 24: 13-21.
- Murata, K. (1990). Ant fauna of Yamizo Mountains. . Mem.Tochigi Prefectural Mus., (8), 86-103. .
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