2003年英語版に ジャンプします。
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原著論文
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Mayr, G. (1855) Formicina austriaca. Beschreibung der bisher im 嘖terreichischen Kaiserstaate aufgefundenen Ameisen nebst Hinzuf殀ung jener in Deutschland, in der Schweiz und in Italien vorkommenden Ameisen. Verhandlungen des Zoologisch-Botanischen Vereins in Wien 5: 273-478.
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解 説
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体長1.5〜4 mmの小型のアリ.大あごは3〜5本 (多くの種では4本) の歯をもつ.頭盾前縁中央は多少とも突出し,1本の顕著な毛をもつ.複眼は種により異なるが,少なくとも欠失することはない.後頭隆起縁は不明瞭.触角は一般に12節であるが,まれに10もしくは11節の種もある (日本産はすべて12節).触角こん棒部は通常先端の3節からなり,まれに不明瞭な場合もあるが,2節からなることはない.前中胸は融合し,あまり隆起しない.後胸溝の発達の程度は種により異なる.前伸腹節刺はないが,種によっては背面後方は角ばることもある.腹柄節下部突起は小さいかまたは不明瞭.
トフシアリ属 Solenopsis やカレバラアリ属 Carebara の小型働きアリに類似するが,ヒメアリ属では触角こん棒部が2節からなることはなく,頭盾前縁中央に1本の毛をもつことで区別される.
一般に野外では植物体の空隙,石下などに営巣し,しばしば花蜜にも訪れる.種によっては家屋内の隙間に営巣し,食品や昆虫標本などを加害する場合もある.
種数は多く,300種以上からなり,汎世界的に分布するが,大部分はエチオピア区に産する.日本からは9種が区別される.
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