family

アリ科

subfamily

フタフシアリ亜科

genus

ヒメアリ属


ITIS

 

Monomorium destructor

Hymenoptera On-Line

 

Monomorium destructor

FORMIS

 

Monomorium destructor


English
2003年英語版に
ジャンプします。

ミゾヒメアリ

Monomorium destructor


学 名

Monomorium destructor

原著論文

Jerdon, T.C. (1851) A catalogue of the species of ants found in southern India. Madras Journal of Literature and Science 17: 103-127.

シノニム

Atta destructor Jerdon, 1851, Monomorium destructor: Emery in Dalla Torre, 1893, ナンヨウヒメアリ (東・金城, 1987) ,

解 説

体長3-3.5 mm.ヒメアリ属としては大型の種,ただし大きさには変異がある.体色は腹部を除き黄褐色から赤褐色,腹部は黒褐色.大あごは4歯をもつが,最基部の歯はしばしば不明瞭.複眼は大きく20個前後の個眼からなる.頭盾の1対の縦走隆起線は明瞭.後胸溝は深く顕著.前伸腹節は側方から見て後背部は多少とも角ばる.腹柄節挿入部の両側部は稜縁化する.腹柄節腹縁はほとんど湾曲しない.後腹柄節の幅は長さの1.1〜1.2倍.中胸側面と前伸腹節側面の一部には細かな点刻があり,前伸腹節背面には横断するしわをもつ.
シワヒメアリに似るが,検索表に示した形質以外に,後胸溝が深く顕著である点,後腹柄節の背部は幅広くならない点で区別される.かつてgracillumと称されていたが,この学名はBolton (1987) によってシノニムとされた.電気製品などのゴム性もしくはビニル性絶縁物を加害するといわれる (Krombein et al., 1979).
汎熱帯・亜熱帯に分布するが,東洋区が起源とされる.南西諸島ではまれ. 

分 布

沖縄本島;汎熱帯,汎亜熱帯

文 献

  • Bolton, B. (1987). A review of the Solenopsis genus-group and revision of Afrotropical Monomorium Mayr (Hymenoptera: Formicidae). Bull. Br. Mus. Nat. Hist. (Ent.), 54, 263-452.
  • Krombein, K. V., P. D. Hurd, D. R. Smith & B. D. Burks (1979). Apocrita (Aculeata). InIn K. V. Krombein, ed., "Catalogue of Hymenoptera in America North of Mexico" (pp. 1199-2209). Smithsonian Inst. Press, Washington, D.C.

担当者

緒方一夫・寺山 守