2003年英語版に ジャンプします。
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原著論文
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Ashmead, W. H. (1905) A skeleton of a new arrangement of the families, subfamilies, tribes and genera of the ants, or the superfamily Formicoidea. Canadian Entomologist 37: 381-384.
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シノニム |
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Tanaemyrmex Ashmead,1905.
アメイロオオアリ亜属 : 日本蟻類研究会, 1988?.
アメイロオオアリ属 : 馬場, 1965. |
解 説 |
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オオアリ属Camponotusの1亜属で、大あごに6〜7歯を持つ。頭盾前縁は直線状で前方によく突出する。中型から大型種が多い。働きアリは比較的連続的な多型を示す。
和名一覧(日本蟻類研究会, 1988)ではアメイロオオアリ亜属に含まれる種としてアメイロオオアリCamponotus devestivusと学名未決定種ケブカアメイロオオアリC. (Tanaemyrmex) sp. 2(現C. monju)の2種が掲載されている。検索と解説(II)(日本蟻類研究会, 1991)ではケブカアメイロオオアリの種コードがC. sp. 6に変更されたものの(ケブカアメイロオオアリのページ参照)、アメイロオオアリ亜属に含まれる種は依然として2種のみとされていた。その後、1)県別分布図(寺山 & 木原, 1994)になって初掲載されたミヤコオオアリC. friedaeは、紆余曲折はありながらもTerayama (1999)で種名の決定と同時にアメイロオオアリ亜属へと落ち着き(ミヤコオオアリのページ参照)、2)和名一覧(日本蟻類研究会, 1988)以来、亜属不明の学名未決定種とされてきたアカヨツボシオオアリ(現C. albosparsus)とユミセオオアリ(現C. kaguya)がTerayama (1999)で同定または記載され、その際に2種ともアメイロオオアリ亜属へ配置されたといういきさつによって、現在は5種が本亜属に含まれる。これら5種とはつまりアカヨツボシオオアリ,アメイロオオアリ,ケブカアメイロオオアリ,ミヤコオオアリ,ユミセオオアリである。
データベース2003年版(アリ類データベース作成グループ, 2003)では、ミヤコオオアリが依然としてウメマツオオアリ亜属Myrmamblysの下に置かれ、アカヨツボシオオアリとユミセオオアリが亜属不明のままに、そして逆にウメマツオオアリ亜属のウスキオオアリC. yambaruが本亜属に含まれていたがこれらはすべて間違いであり、本改訂ですべて本来の亜属へと配置が修正された。 |
文 献
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追加引用文献:
- アリ類データベース作成グループ (2003) 日本産アリ類画像データベース. アリ類データベース作成グループ, 仙台.
- 日本蟻類研究会 編 (1988) 日本産アリ類和名一覧. 日本蟻類研究会, 東京.
- 日本蟻類研究会 編 (1991) 日本産アリ類の検索と解説(II)カタアリ亜科,ヤマアリ亜科. 日本蟻類研究会, 東京.
- Terayama M. (1999) The ant genus Camponotus Mayr (Hymenoptera: Formicidae) in Japan. Memoirs of the Myrmecological Society of Japan, 1: 25-48.
- 寺山 守 & 木原 章 (1994) 日本産アリ類県別分布図. 日本蟻類研究会, 東京.
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担当者
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吉村正志(2007年改訂)、寺山 守・森下正明・小野山敬一(〜2003)
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