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虫をかうアリがいる!? |
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虫をかっているアリがいることを,しっていますか.それも,人間が牛やひつじをかって,ミルクをしぼって利用するのとおなじように,かっている虫を利用しているのです. なんだか,うそのような話ですが,いったい,どんな虫をかって,どんなふうに利用しているのでしょう. |
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アリマキのおしりからでるみつをもらう,クロヤマアリFormica japonica |
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たとえばキイロケアリLasius flavusは,じぶんの巣のなかにアリマキ(アブラムシ)をすまわせて,せわをしています.こうすれば,アリマキのだすしるを,じぶんたちだけでつかうことができるからです. また,ほかのアリも,アリマキやカイガラムシを利用しています.これらの虫は,植物のしるをすって,あまいしるをだすのです. アリマキやカイガラムシのおしりを,アリが触角でなでると,これらの虫は,おしりからあまいしるをだします.アリは,このしるをもらうかわりに,虫たちをてきからまもっているのです. |
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アリがかう虫 | アリと虫のたすけあい | ||||||||
キノコをそだてるアリ | |||||||||
アリのなかには,巣のなかで,えさになる植物をそだてているものもいます.中央アメリカや南アメリカにすむ,ハキリアリです. ハキリアリは,木の葉をかみくだいてどろどろにし,それを巣のなかにしきます.そして,このどろどろになった葉に,キノコの菌をうえ,そだてます.こうして,そだったキノコを,たべものとして利用するのです. 農業をするアリといってもよいアリですが,葉をくいあらすので,果樹園の人たちからは,きらわれています. |
ハキリアリ |
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