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アリ科

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ヤマアリ亜科

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オオアリ属

下位のタクソン

アカヒラズオオアリ
ヒラズオオアリ

ITIS
 

Colobopsis

Hymenoptera On-Line
 

Colobopsis

FORMIS
 

Colobopsis

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ヒラズオオアリ亜属

Colobopsis
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学　名

Colobopsis
原著論文

Mayr, G. (1861) Die europäischen Formiciden. Nach der analytischen Methode bearbeitet. C. Gerolds Sohn, Wien.
シノニム
 

Colobopsis Mayr, 1861 [属として設立].
Camponotus (Colobopsis) [亜属名として]: Emery, 1889;日本蟻類研究会, 1988, 1991; アリ類データベース作成グループ, 1995, 1998, 2003; 寺山, 2004.
Colobopsis [属名として] : 寺山 & 木原, 1994.
ヒラズオオアリ亜属 : 日本蟻類研究会, 1988？
ヒラズオオアリ属 : 馬場, 1965.
解　説

　オオアリ属Camponotusの1亜属。大型働きアリと雌アリの頭部前方は切断されたように平らになる。また働きアリは大型働きアリと小型働きアリの明瞭な2型を示す。
　Colobopsisは元々は属として設立され、その後オオアリ属の１亜属として取り扱われるようになった経緯がある。和名一覧(日本蟻類研究会, 1988)ではヒラズオオアリCamponotus nipponicusと学名未決定種アカヒラズオオアリC. sp.2 を含む亜属として掲載された。検索と解説（II）(日本蟻類研究会, 1991)ではこれに従っている。
　これに対し、その３年後に出版された県別分布図(寺山 & 木原, 1994)ではオオアリ属の１亜属から独立した属へと扱いが変更されており、ヒラズオオアリColobopsis nipponicus、アカヒラズオオアリColobopsis sp. 2を含むヒラズオオアリ属として掲載されている。しかし、属として扱っているのはこのときだけで、翌年公開されたデータベース1995年版(アリ類データベース作成グループ, 1995)からは再びオオアリ属の亜属に戻り、これ以降現在までそのまま引き継がれている。県別分布図からデータベース1995年版への扱いの変更については、寺山(1998)が1995年に発表されたBoltonの体系(Bolton, 1995)に従ったことを示している。
　学名未決定種アカヒラズオオアリC. sp. 2はその後Terayama(1999)によってC. (Colobopsis) shohkiとして記載され、現在はアカヒラズオオアリCamponotus shohki、ヒラズオオアリC. nipponicusの2種が本亜属に含まれる。
追加引用文献
  • アリ類データベース作成グループ (1995) 日本産アリ類画像データベース. 日本蟻類研究会, 東京.
  • アリ類データベース作成グループ (1998) 日本産アリ類画像データベース. 日本蟻類研究会, 東京.
  • アリ類データベース作成グループ (2003) 日本産アリ類画像データベース. アリ類データベース作成グループ, 仙台.
  • Bolton, B. (1995) A new general catalogue of the ants of the world. Harvard University Press, Cambridge, Mass.
  • Emery, C. (1889) Formiche di Birmania e del Tenasserim raccolte da Leonardo Fea (1885-87). [concl.]. Annali del Museo Civico di Storia Naturale, 27[=2)7]: 513-520.
  • 日本蟻類研究会  編 (1988) 日本産アリ類和名一覧. 日本蟻類研究会, 東京.
  • 日本蟻類研究会  編 (1991) 日本産アリ類の検索と解説（II）カタアリ亜科，ヤマアリ亜科. 日本蟻類研究会, 東京.
  • 寺山 守 (1998) "日本産蟻類の検索と解説I、II、III" 以降の学名変更種一覧. 蟻, 22: 13-18.
  • Terayama, M. (1999) The ant genus Camponotus Mayr (Hymenoptera: Formicidae) in Japan. Memoirs of the Myrmecological Society of Japan, 1: 25-48.
  • 寺山 守 (2004) 日本産有剣膜翅類目録. Memoirs of the Myrmecological Society of Japan, 2: 1-123.
  • 寺山 守 & 木原 章 (1994) 日本産アリ類県別分布図. 日本蟻類研究会, 東京.
担当者

吉村正志（2008改訂）、寺山　守・森下正明・小野山敬一（〜2003）