2003年英語版に ジャンプします。
|
ヤマヨツボシオオアリ
|
Camponotus yamaokai |
原著論文
|
|
Terayama, M. & Satoh, T. (1990a) A new species of the genus Camponotus from Japan, with notes on two known forms of the subgenus Myrmamblys. Japanese Journal of Entomology 58: 405-414.
|
解 説
|
|
体長 3.5〜4.5 mm。体色は黒色で前胸は赤褐色,脚は褐色。腹部第1,第2節背板にはそれぞれ一対の白色円紋がある。ナワヨツボシオオアリと異なりこの円紋のサイズは比較的安定しており,個体変異の幅が小さい。ナワヨツボシオオアリに類似するが,本種では大型,小型働きアリともに複眼がより突出し,頭部のサイズもそれぞれ小さいことで区別される。また腹柄節が小型働きアリでは側方から見てより薄く,大型働きアリでは背方から見てより薄くかつ左右に広い。
ナワヨツボシオオアリは単雌性で海岸付近に生息し,8月に結婚飛行が行われるのに対して,本種は多雌性でより内陸に生息し,新女王は巣内で冬を越し,翌年の5月に結婚飛行を行う (Satoh, 1989)。樹上営巣性。
|
|
|
文 献
|
|
- A new species of the genus Camponotus from Japan, with notes on two known forms of the subgenus Myrmamblys. Japanese Journal of Entomology 58: 405-414.
- Satoh, T. (1989). Comparisons between two apparently distinct forms Camponotus nawai Ito (Hymenoptera: Formicidae). Ins. Soc., 36, 277-292.
|
|