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ムネアカオオアリ
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Camponotus obscuripes |
学 名
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Camponotus obscuripes
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原著論文
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Mayr, G. (1879) Beitr拡e zur Ameisen-Fauna Asiens. Verhandlungen der k.k. Zoologisch-Botanischen Gesellschaft in Wien 28 (1878): 645-686.
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シノニム
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Camponotus ligniperdus var. obscuripes Mayr (Mayr, 1879) ,
Camponotus obscuripes Mayr (Yasumatsu & Brown, 1957) ,
ムネアカクマアリ (矢野, 1909) ,
オオアリ (寺西, 1915) ,
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解 説
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体長7〜12 mm。頭部と脚は黒色,胸部と腹柄節は赤色 (または黄褐色から赤褐色)。腹部は黒色で第1節基部は赤色。前胸が胸部の他の部分と同様に赤い点でニシムネアカオオアリから区別される。ただし,腹柄節付近がわずかに赤みがかる以外は体全体が黒色のもの (北海道帯広) や,完全な黒化型 (九州九住山) がまれに見られる。この場合,腹部第2背板の軟毛は短いことと,最後列の軟毛の先端が背板後縁を越えないことで,ケブカクロオオアリ以外の本亜属の他種から区別する。
平野部から標高2000m以上の山岳地帯まで見られ,山岳地帯のものは体色が黒化する傾向にあるようである。羽アリの飛出は平野部で5〜6月,山岳地帯では遅くなり8月まで見られる。森林性で木の腐朽部に営巣する.北海道のクマゲラはアリ類を主な餌とするが,本種を特に多く取っている。
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分 布
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北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島;千島,サハリン
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文 献
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- Beitr拡e zur Ameisen-Fauna Asiens. Verhandlungen der k.k. Zoologisch-Botanischen Gesellschaft in Wien 28 (1878): 645-686.
- Yasumatsu, K. & W. L. Brown, Jr. (1957). A second look at the ants of the Camponotus herculeanus groups in Eastern Asia. . J. Fac. Agr. Kyushu Univ., 11, 45-51.
- 矢野宗幹 (1909). 蟻類に於ける新家族形成並に家族生活の意義(上).博物の友 9: 47-50.
- 寺西 暢 (1915). 大阪附近の蟻類に就きて. 昆虫世界 19:194-198.
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