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原著論文
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Santschi, F. (1941) Quelques fourmis japonaises in仕ites. Mitteilungen der Schweizerischen Entomologischen Gesellschaft 18: 273-279.
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シノニム
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クロアリ (渡辺, 1915) ,
Lasius emarginatus var. japonicus Santschi (Santschi, 1941) ,
ミヤマトビイロケアリ (東, 1952) ,
Lasius niger (Linnaeus) (Wilson, 1955) ,
Lasius niger (Linnaeus) (Yamauchi & Hayashida, 1970) ,
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解 説
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体長2.5〜3.5 mm。全体的に黒褐色の種で,胸部は頭部や腹部に比べて多少淡色の場合が多い。触角柄節は長さが頭幅とほぼ同じで,立毛が通常5から25本程度まで見られる。十分に成長したコロニーのもので前胸背の幅は0.70 mmを越える。腹柄節は側方から見て頂部は鈍角的で,前縁に角がある。
日本およびその周辺のものには,ユーラシアに分布するL. nigerの学名が久しく用いられてきたが,最近,L. japonicusが適用されるようになった (Seifert, 1992)。初期コロニーの働きアリでは,触角柄節の立毛の数が10本以下で,ヒメトビイロケアリとの識別が困難である。雌アリでは触角柄節および前脚脛節に明瞭な複数の立毛を持つことによってヒメトビイロケアリと容易に区別される。
草地から林内にかけて最も普通に見られる。また平野部から山地にかけて見られ,本州中部では標高2,000 m以上の山岳部まで分布している。沖縄本島 (那覇市) から記録されているが,人為的移入と思われる。巣は土中や朽ち木中に作られる。結婚飛行は7〜8月に行われる。
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分 布
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北海道,本州,四国,九州,屋久島,トカラ列島;朝鮮半島,台湾
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文 献
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- Santschi, F. (1941). Quelques fourmis japonaises inedites. Mitt. Schwiz. . Ent. Ges., 18, 273-279.
- Wilson, E. O. (1955). A monographic revision of the ant genus Lasius. . Bull. Mus. Comp. Zool. Harv., 113, 1-201.
- Taxonomic studies on the genus Lasius in Hokkaido, with ethological and ecological notes. 2. The subgenus Lasius. Journal of the Faculty of Science, Hokkaido University Series 6, Zoology 17: 501-519.
- Seifert, B. (1992). A taxonimic revision of the Palaearctic members of the ant subgenus Lasius s. str. (Hymenoptera: Formicidae). Abh. Ber. Naturkundemus Goerlitz 66: 1-67.
- 東 正雄 (1952). 北山峡科学調査に参加して.甲陽(甲陽高等学校)(4): 1-7.
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