family

アリ科

subfamily

カタアリ亜科


下位のタクソン

アシジロヒラフシアリ
ヒラフシアリ


種への検索キー

ワーカー(雌アリ)用


ITIS

 

Technomyrmex

Hymenoptera On-Line

 

Technomyrmex

FORMIS

 

Technomyrmex

CSIRO

  Technomyrmex


English
2003年英語版に
ジャンプします。

ヒラフシアリ属

Technomyrmex


表示モード

形態比較
サイズ比較
(約1.5倍)
学 名

Technomyrmex

原著論文

Mayr, G. (1872) Formicidae Borneenses collectae a J. Doria et O. Beccari in territorio Sarawak annis 1865-1867. Annali del Museo Civico di Storia Naturale di Genova 2: 133-155.

シノニム
 

Technomyrmex Mayr, 1872.
Technomyrmex : 寺西, 1929; 日本蟻類研究会, 1988, 1991; 寺山 & 木原, 1994; アリ類データベース作成グループ, 1995, 1998, 2003a, b; Japanese Ant Database Group, 2003.
ヒラフシアリ属 : 寺西, 1929.

解 説

 コヌカアリ属Tapinomaにきわめて類似する。頭盾前縁は中央部がくぼむ。触角は12節。PFは少なくとも日本産の種では6,  3。胸部は日本産の種では後胸溝が多少とも深く,前伸腹節背部はコヌカアリ属に比べより隆起する。腹柄節は背腹方に著しく平たくつぶれ管状となる。また腹部第1節は腹柄節全体におおいかぶさる。腹部は外側から見て第5節まで認められる。腹部末端は腹方を向いて開口する。ただし,標本の状態によってははっきりしない場合がある。
 2007年にBolton氏によって世界の種が整理された(Bolton, 2007)。その結果、現在世界で約100種が記録されている。世界各地に広く分布するが,特に熱帯・亜熱帯に多く見られる。ただし南北アメリカの記録は人為的移入種によるものである。日本ではヒラフシアリとアシジロヒラフシアリの2種が古くから知られるが、Bolton(2007)によって日本のアシジロヒラフシアリの学名がそれまでのTechnomyrmex albipes からTechnomyrmex brunneus へと変更され、それに従い今回、データベース上でも学名の変更が行なわれた(アシジロヒラフシアリ参照)。


 
文 献
追加引用文献:
  • アリ類データベース作成グループ (1995) 日本産アリ類画像データベース. 日本蟻類研究会, 東京.
  • アリ類データベース作成グループ (1998) 日本産アリ類画像データベース. 日本蟻類研究会, 東京.
  • アリ類データベース作成グループ (2003a) 日本産アリ類全種図鑑. 学研, 東京.
  • アリ類データベース作成グループ (2003b) 日本産アリ類画像データベース. アリ類データベース作成グループ, 仙台.
  • Bolton, B. (2007) Taxonomy of the dolichoderine ant genus Technomyrmex Mayr (Hymenoptera: Formicidae) based on the worker cast. Contributions of the American Entomological Institute, 35: 1-150.
  • Japanese Ant Database Group (2003) Ants of Japan. GAKKEN, Tokyo.
  • 日本蟻類研究会  編 (1988) 日本産アリ類和名一覧. 日本蟻類研究会, 東京.
  • 日本蟻類研究会  編 (1991) 日本産アリ類の検索と解説(II)カタアリ亜科,ヤマアリ亜科. 日本蟻類研究会, 東京.
  • 寺西 暢 (1929) 日本産蟻類の習性と分布(二). 動物学雑誌, 41: 312-332.
  • 寺山 守 & 木原 章 (1994) 日本産アリ類県別分布図. 日本蟻類研究会, 東京.
担当者

吉村正志(2008改訂)、寺山 守・久保田政雄(〜2003)