2003年英語版に ジャンプします。
|
原著論文
|
|
Curtis, J. (1829) British Entomology; being illustrations and descriptions of the genera of insects found in Great Britain and Ireland 6: 242-288. London.
|
解 説
|
|
体長2〜5 mm。触角は12節で,先端3節はこん棒部を形成する。後頭隆起は発達し,腹面では大あご挿入部付近まで伸びる。頭盾は中央部が隆起し,前縁は前方へ突出する。大あごは頑丈で,閉じた状態ではそしゃく縁と頭盾前縁の間に隙間ができる。胸部背面は平らで,前中胸はほとんど隆起しない。中胸側板は前方部が張り出し,前脚基節の一部をおおう。後胸溝は不明瞭。前伸腹節背面の前伸腹節刺基部の前方に小突起をもつ。前伸腹節は歯状で顕著。腹柄節は柄部と丘部の分化が不明瞭で,全体として亜円筒形で,前方部は斜めに裁断された形を呈する。腹柄節下部突起の発達の程度は種によって異なる。
約20種ほどの記載種からなり,全北区の温帯域,東洋区,オーストラリア区に分布するが,とくに東南アジアやニューギニアには種類が豊富である。林床性のアリで,土中に営巣する。増子 (1983) は餌の一部としてササラダニを利用している可能性を示唆している。
日本には4種が分布する。
|
|
|
文 献
|
|
- Masuko, K. (1983). Some behavioral observations in Japanese ants. . Ari, (11), 1-2. .
- Terayama, M. (1996). Taxonomic studies of the Japanese Formicidae, part 2. Seven genera of Ponerinae, Cerapachyinae and Myrmicinae. Nature and Human Activities, 1, 9-32.
- Myrmecological Society of Japan, Editorial Committee (ed.) (Ed.). (1988). A list of the ants of Japan with common Japanese names. The Myrmecological Society of Japan, Tokyo.
|
|