2003年英語版に ジャンプします。
|
原著論文
|
|
Smith, F. (1857) Catalogue of the hymenopterous insects collected at Sarawak, Borneo; Mount Ophir, Malacca; and at Singapore, by A.R. Wallace. Journal of the Proceedings of the Linnean Society of London, Zoology 2: 42-88.
|
解 説
|
|
触角は 9〜12節,柄節は太く,末端節はしばしば大きく膨れる。触角の基部は裸出し,左右の触角挿入部の外側には隆起縁があり,中央には垂直な板状の隆起物が形成されている。大あご挿入部の背面側には小さな突起がある。複眼は種により全く消失している場合がある。胸部は“箱型”で,側方から見ると背面はほぼ水平で,前中胸縫合線は消失している。中脚脛節の末端には脛節刺をもつ。腹柄節は柄をもたない。腹部第1節は残りの腹部体節と多少とも明瞭に区分されるため,後腹柄節として区別されることもある。種によっては職型雌がしばしば見られる。
多くは土中や石下などに営巣し,触角を細かく震わせながら歩く。種によってはオオズアリ属(Pheidole)など他のアリを襲い,その幼虫や蛹を餌としていることが報告されている(Brown, 1975; H"olldobler, 1982など)。世界から約140種が知られているが,ほとんどは熱帯アフリカやインド・オーストラリア区に産する。日本で4種が区別される。
|
|
|
文 献
|
|
- Brown, W. L., Jr. (1975). Contribution toward a reclassification of the Formicidae V. Ponerinae, tribes Platythreini, Cerapachyini, Cylindromyrmecini, Acanthosticihi and Aenictogitini. Search, 15, 1-115.
- Hoelldobler, B. (1982). Communication, raiding behavior and prey storage in Cerapachys (Hymenoptera: Formicidae). . Psyche, 89, 3-23.
- Terayama, 1996
|
|