ミノウロコアリ

学　名

Strumigenys godeffroyi

Mayr, G. (1866) Myrmecologische Beiträge. Sitzungsberichte der Kaiserlichen Akademie der Wissenschaften in Wien Mathematisch-Naturwissenschaftliche Klasse Abteilung I, 53: 484-517.

Strumigenys godeffroyi Mayr, 1866.
Strumigenys godeffroyi : Yoshimura & Onoyama, 2003; 寺山, 2004.
ミノウロコアリ : Yoshimura & Onoyama, 2003.

　大あごは長く直線状で大きくは曲がらない。大あごの先端部には顕著で鋭い亜先端歯を持つ。前胸の背面と側面には伏毛が密集して生える。中胸側面部の大部分には彫刻を欠いており、光沢がある。前伸腹節の側面もまた同様に大部分には彫刻がなく光沢がある。前伸腹節刺は細く退化しており、不明瞭。前伸腹節後側縁の海綿状の付属物はよく発達して側方から見たとき厚く、不明瞭な前伸腹節刺の背方にまで盛り上がる。付属物の後縁は後方に凸状になる。ウロコアリ、キタウロコアリ、ミナミウロコアリに似るが、１）これら３種では前胸の毛がミノウロコアリのようには多くないこと、また２）前者３種では前伸腹節の海綿状の付属物が前伸腹節刺の背方まで盛り上がって発達することがないこと、という２つの特徴によって見分けることが出来る。
　Yoshimura, M. & Onoyama, K. (2003)によって小笠原の父島および母島から報告された。データベース2003年版(アリ類データベース作成グループ, 2003)以降に報告された種であり、今回の改訂によって追加されることとなった。

小笠原諸島; 東南アジア, オセアニア