2003年英語版に ジャンプします。
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ハカケウロコアリ
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Strumigenys lacunosa |
原著論文
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Lin, C.-C. & Wu, W.-J. (1996) Revision of the ant genus Strumigenys Fr. Smith (Hymenoptera: Formicidae) of Taiwan. Chinese Journal of Entomology 16: 137-152.
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解 説
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体長2mm。体色は赤褐色。頭盾前縁はえぐれない。大あごはほぼ直線状で亜先端部に 小歯を欠く。中胸の側板は彫刻がなく滑らかで光沢があるが前伸腹節側板は細かい点 刻で刻印される。前伸腹節後縁の海綿状薄板はほとんど発達しない。体毛は豊富で, 顕著に長い縮毛をもつ。
大あご亜先端部の小歯の欠失は,日本産のウロコアリ属のなかでは本種のみにみられ る特徴で,他種と容易に区別できる。本種は「和名一覧」(日本蟻類研究会, 1988) には掲載されておらず,本データベース1955年版において,Strumigenys sp. 8 とし て加わったものであり,寺山 (1998) によってS. lacunosa と同定された。今のとこ ろ1例しか記録がなく,まれ。沖縄本島北部の照葉樹林の林床から採集された。
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文 献
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- Myrmecological Society of Japan, Editorial Committee (ed.) (Ed.). (1988). A list of the ants of Japan with common Japanese names. The Myrmecological Society of Japan, Tokyo.
- 寺山 守, 1998. 「日本産アリ類の検索と解説I, II, III」以降の学名変更種一覧. 蟻,(22): 13-17.
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