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ヒメムネボソアリ
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Temnothorax arimensis |
学 名
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Temnothorax arimensis
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原著論文 |
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Azuma, M. (1977) On the myrmecological fauna of Mt. Rokko, Hyogo, with description of a new species. Hyogo Biology 7: 112-118. |
シノニム |
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Leptothorax (Leptothorax) arimensis Azuma, 1977.
Leptothorax arimensis : 日本蟻類研究会, 1988; 寺山 & 木原, 1994; アリ類データベース作成グループ, 1995, 1998, 2003a, b; Japanese Ant Database Group, 2003.
Temnothorax arimensis : Bolton, 2003; 寺山, 2004.
ヒメムネボソアリ : Azuma, 1977. |
解 説
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体長2 mm程の小形の種。体色は黄色から黄褐色。頭部は褐色。触角柄節は長く,頭部後縁に達する。前胸から前伸腹節後縁にかけて弱く弧をえがくが,個体によっては前伸腹節背縁はほぼ平ら。側方から見て後胸溝は刻まれない。前伸腹節刺は短く刺状,ただし側方から見て刺の幅よりも長さの方が長い。腹柄節の丘部は側方から見て3角形で,前縁は直線状でへこまない。腹柄節下部突起は小さく痕跡的かあるいは不明瞭。
本州中部では平野部周辺の低地帯から標高1000 m程度の山地帯に生息し,土中や枯小枝中に営巣する。比較的少ない。
本種は和名一覧(日本蟻類研究会, 1988)以来、データベース2003年版や図鑑(アリ類データベース作成グループ, 2003a, b; Japanese Ant Database Group, 2003)に至るまでヒメムネボソアリLeptothorax arimensisとして掲載されてきた。しかし本改訂において、Bolton(2003)による分類体系の改訂に従い本種はTemnothorax属に配置され、ヒメムネボソアリTemnothorax arimensisとなった。ムネボソアリ属の分類学的な改訂については属のページおよび緒方ら(緒方ら, 2005)に解説されている。
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文 献
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- Azuma, M. (1977). On the myrmecological-fauna of Mt. Rokko, Hyogo, with description of a new species (Formicidae, Hymenoptera). Hyogo Biology, 7, 112-118.
追加引用文献:
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アリ類データベース作成グループ (1995) 日本産アリ類画像データベース. 日本蟻類研究会, 東京.
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アリ類データベース作成グループ (1998) 日本産アリ類画像データベース. 日本蟻類研究会, 東京.
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アリ類データベース作成グループ (2003a) 日本産アリ類全種図鑑. 学研, 東京.
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アリ類データベース作成グループ (2003b) 日本産アリ類画像データベース. アリ類データベース作成グループ, 仙台.
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Bolton, B. (2003) Synopsis and classification of Formicidae. Memoirs of the American Entomological Institute: 1-370.
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Japanese Ant Database Group (2003) Ants of Japan. GAKKEN, Tokyo.
- 日本蟻類研究会 編 (1988) 日本産アリ類和名一覧. 日本蟻類研究会, 東京.
- 緒方 一夫, 久保田 政雄, 吉村 正志, 久保木 謙 & 細石 真吾 (2005) アリ類の分類体系 -ボルトンによる最近の変更より-. 蟻, 27: 13-24.
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寺山 守 (2004) 日本産有剣膜翅類目録. Memoirs of the Myrmecological Society of Japan, 2: 1-123.
- 寺山 守 & 木原 章 (1994) 日本産アリ類県別分布図. 日本蟻類研究会, 東京.
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担当者
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吉村正志(2008改訂)、寺山 守・小野山敬一・森下正明(〜2003)
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