2003年英語版に ジャンプします。
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原著論文
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Mayr, G. (1879) Beitr拡e zur Ameisen-Fauna Asiens. Verhandlungen der k.k. Zoologisch-Botanischen Gesellschaft in Wien 28 (1878): 645-686.
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解 説
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兵アリの体長4 mm,働きアリの体長2.5 mm。頭部から腹柄節は赤褐色で頭部は一般に暗色,腹部は黒褐色。兵アリ頭部腹面前縁の中央3本の隆起は不明瞭。働きアリ頭部後縁は丸く,後頭隆起縁は多少とも顕著。ツヤオオズアリとは兵アリの頭部の全面が彫刻でおおわれる点や働きアリの中胸が前胸と分離して隆起する点などによって,オオズアリとは後腹柄節が腹柄節より小さい点で,ミナミオオズアリとは体色が一般により暗色である点,複眼はより大きい点,兵アリの前伸腹節刺が太く上方を向く点などによって区別できる。
裸地など乾燥した場所を好み,九州南部では市街地にもふつう。巣の出入り口周辺に多量の砂・土粒をつむ。働きアリ階級の総個体数は,鹿児島県本土で1000近くに達する (矢野, 私信; 飯田, 私信)。餌場への動員パターンについては曲田・山根 (1989), サブカースト間分業については矢野・山根 (1990) が報告している。
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分 布
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本州南部,四国,九州,南西諸島;インド,スリランカ,東南アジア
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文 献
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- Magata, K. & S. Yamane (1989). Recruitment pattern in a Japanese Myrmicinae ant, Pheidole indica (Hymenoptera, Formicidae). . Jpn. J. Ent. , 57, 448-458. .
- Yano, M. & Sk. Yamane (1990). Division of larbour between the worker subcastes in Pheidole. . Insectarium, 27, 402-410. .
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