family

アリ科

subfamily

フタフシアリ亜科

genus

オオズアリ属


ITIS

 

Pheidole fervida

Hymenoptera On-Line

 

Pheidole fervida

FORMIS

 

Pheidole fervida


English
2003年英語版に
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アズマオオズアリ

Pheidole fervida


学 名

Pheidole fervida

原著論文

Smith, F. (1874) Descriptions of new species of Tenthredinidae, Ichneumonidae, Chrysididae, Formicidae, &c. of Japan. Transactions of the Entomological Society of London (4) 7: 373-409.

解 説

兵アリの体長3.5 mm,働きアリの体長2.5 mm。体色は黄褐色から赤褐色。腹部は暗色となることもある。兵アリ,働きアリの中胸背板は通常前胸とは分離して隆起するが,変異がある。兵アリ頭部腹面前縁の中央3本の突起が顕著である点や働きアリ頭部後方が偏平で彫刻でおおわれる点で,ヒメオオズアリやナガオオズアリに類似する。特に体色や大きさからナガオオズアリに類似するが,兵アリの触角柄節の相対的な長さや働きアリの胸部の形状で区別され,さらに分布が重なることもない(アズマオオズアリは屋久島以北,ナガオオズアリは八重山諸島に分布する)。ヒメオオズアリとは中胸背板域が隆起する点で区別される。
温帯性の種で日本の北部では平地に,九州などでは山地に分布し,林内の石下や朽ち木中などに好んで営巣する。働きアリ階級の餌場への動員については奥野 (1959) が,兵アリ生産におよぼす要因については Ono (1984) と Ito & Higashi (1990) が報じている。敵対種の存在が兵アリの生産を促進することはない。

分 布

北海道,本州,四国,九州,屋久島;朝鮮半島

文 献

  • Okuno, H. (1959). An observation of Pheidole fervida Fr. Smith. . J. Biol. Assoc. Fukui, 8, 5-7. .
  • Ono, S. (1984). A preliminary study of the effect of the existence of competitor on the soldier production in the ant, Pheidole fervida Smith (Hymenoptera, Formicidae). . Kontyu, 52, 332-334.
  • Ito, F. & S. Higashi (1990). Tests of four hypotheses on soldier production, by using wild colonies of Pheidole fervida F. Smith (Hymenoptera, Formicidae). . Res. Popul. Ecol., 32, 113-117.

担当者

緒方一夫・山根正気