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原著論文
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Santschi, F. (1938) Notes sur quelques Ponera Latr. Bulletin de la Société Entomologique de France, 43: 78-80.
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シノニム
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Ponera (Hypoponera) Santschi, 1938.
Hypoponera: Taylor, 1967; Onoyama, 1976; 日本蟻類研究会, 1988, 1989; 寺山 & 木原, 1994; アリ類データベース作成グループ, 1995, 1998, 2003a, b; Japanese Ant Database Group, 2003.
ニセハリアリ属 : 日本蟻類研究会, 1988.
チビハリアリ属 : 森下・小野山, 1974.
マドナシハリアリ属 : Onoyama, 1976. |
解 説
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黄色から黒褐色の小型のアリ。複眼は退化する。大あごの歯は先端部で3〜4個,それに続いて数個の小歯がある。大あごの基部背側面に小孔はない。中脚と後脚の脛節にそれぞれ1本のくし歯状の脛節刺がある。中脚脛節外面に頑強な剛毛はない。ハリアリ属によく似るが,腹柄節下部突起の形状が異なり,前方部には透ける“窓”がなく,後端に1対の刺状の小突起をもたない。また幼虫の背部にあるきのこ状の突起は2対である。PFは1,1か1,2。
石下,腐倒木,土中に営巣する。本属のいくつかの種では職型雄が知られている。
世界の熱帯・亜熱帯を中心に広く分布し,100種以上が知られている。日本では8種が記録されている。
2003年にSeifert氏によって、その中の1種トビニセハリアリの学名が変更になり(Seifert, 2003)、2007年の本改訂ではそれに従い新しい学名へと変更した。詳しくはトビニセハリアリを参照されたい。
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文 献
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- Notes sur quelques Ponera. Bulletin de la Soci師? Entomologique de France 43: 78-80.
- Taylor, R. W. (1967). A monographic revision of the ant genus Ponera Latreille. . Pac. Ins. Mon., 13, 1-112.
- Onoyama, K. (1976). A preliminary study of the ant fauna of Okinawa-Ken, with taxonomic notes. (Japan: Hymenoptera: Formicidae). . Ecol. Stud. Nat. Cons. Ryukyu Isl., 2, 121-141.
- 森下正明・小野山敬一 (1974). 京都府のアリ類.京都府の野生動物: 31-40.京都府公害対策室.
追加引用文献:
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アリ類データベース作成グループ (1995) 日本産アリ類画像データベース. 日本蟻類研究会, 東京.
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アリ類データベース作成グループ (1998) 日本産アリ類画像データベース. 日本蟻類研究会, 東京.
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アリ類データベース作成グループ (2003a) 日本産アリ類全種図鑑. 学研, 東京.
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アリ類データベース作成グループ (2003b) 日本産アリ類画像データベース. アリ類データベース作成グループ, 仙台.
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Japanese Ant Database Group (2003) Ants of Japan. GAKKEN, Tokyo.
- 日本蟻類研究会 編 (1988) 日本産アリ類和名一覧. 日本蟻類研究会, 東京.
- 日本蟻類研究会 編 (1989) 日本産アリ類の検索と解説(I)ハリアリ亜科,クビレハリアリ亜科,クシフタフシアリ亜科,サスライアリ亜科,ムカシアリ亜科. 日本蟻類研究会, 東京.
- Seifert, B. (2003) Hypoponera punctatissima (Roger) and H. shauinslandi (Emery) - Two morphologically and biologically distinct species (Hypoponera: Formicidae). Abhandlungen und Berichte des Naturkundemuseums Go¨rlitz, 75: 61-81.
- 寺山 守 & 木原 章 (1994) 日本産アリ類県別分布図. 日本蟻類研究会, 東京.
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担当者
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吉村正志(2008改訂)、小野山敬一・寺山 守・吉村正志(〜2003)
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