2003年英語版に ジャンプします。
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ハヤシクロヤマアリ
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Formica hayashi |
原著論文
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Terayama, M. & Y. Hashimoto (1996) Taxonomic studies of the Japanese Formicidae, part 1. Introduction to this series and descriptions of four new species of the genera Hypoponera, Formica and Acropyga. Nature and Human Activities, 1, 1-8.
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解 説
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体長5.5〜7 mm。体色は黒色。腿節,脛節,触角は暗褐色〜黒褐色で,付節はやや明色。頭部上端はクロヤマアリと違って少し光沢がある。野外において,クロヤマアリでは腹部背面が灰色っぽいのに対し,本種ではビロードのような光沢があるので区別は容易である。しかし,標本では腹部第2節背面上に立毛(剛毛)がほとんどない点で,クロヤマアリやヤマクロヤマアリから区別できる。頭部は細長く,体全体もほっそりとしている。
長らく学名不詳種であったが,Terayama & Hashimoto (1996) により新種として記載された。かってのF. sp. 5 (日本蟻類研究会,1988)に相当する。
低地帯から山地帯の主に林縁部に多いが,南九州では草地的なところにもかなり進出しており,クロヤマアリよりも多いようである。石下などに営巣する。羽アリの飛出はクロヤマアリよりも2〜3週間ほど遅い。
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分 布
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北海道(札幌以南),本州,四国,九州,対馬,屋久島;朝鮮半島南部
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文 献
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- Terayama, M. & Y. Hashimoto (1996). Taxonomic studies of the Japanese Formicidae, part 1. Introduction to this series and descriptions of four new species of the genera Hypoponera, Formica and Acropyga. Nature and Human Activities, 1, 1-8.
- Myrmecological Society of Japan, Editorial Committee (ed.) (Ed.). (1988). A list of the ants of Japan with common Japanese names. The Myrmecological Society of Japan, Tokyo.
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