family

アリ科

subfamily

フタフシアリ亜科

genus

ナガアリ属


ITIS

 

Stenamma owstoni

Hymenoptera On-Line

 

Stenamma owstoni

FORMIS

 

Stenamma owstoni


English
2003年英語版に
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ハヤシナガアリ

Stenamma owstoni


学 名

Stenamma owstoni

原著論文

Wheeler, W. M. (1906) The ants of Japan. Bulletin of the American Museum of Natural History 22: 301-328.

解 説

体長2.5〜4 mm。体色は黄褐色から暗赤褐色。前種にきわめて類似するが,複眼の大きさがより大きい点で区別できる。
Arnoldi (1975) が記載した kurilense は本種に類似するが,より小型で,体型は本種ほどスマートではなく,腹柄節は短く高いとしているが,本種の大きさは変異に富み,それにともなって腹柄節のプロポーションも変化するので, kurilense についてはさらなる検討が必要である。
林縁から林内に生息し,林床の土中に営巣する。久保田 (1988) は本種の巣から多数のリョウブの種子を見出していることから,幼虫は種子食の可能性がある。まれ。Forel (1911) は北海道から記録しているが,ヒメナガアリの誤同定であろう。これを除くと,北限の記録は岩手県である (田中, 1974a)。まれ。かつてはメクラナガアリと称されていた。

分 布

本州,四国,九州;中国

文 献

  • Arnoldi, K. V. (1975). Revision der Stenamma-Arten (Hymenoptera, Formicidae) aus der UdSSR. Zool. Zhur., 54, 1819-1829.
  • Kubota, M. (1988). Marvellous life of ants. Kodansha, Tokyo.
  • Forel, A. (1911). Die Ameisen des K. Zoologichen Museums in Munchen. . Sitzb. Ak. Wiss. Munchen, 41, 249-303.
  • Tanaka, M. (1974a. ). A record of Stenamma owstoni Wheeler in Iwate Prefecture. . Ent. Rev. Japan, 26, 37.

担当者

緒方一夫・小野山敬一