2003年英語版に ジャンプします。
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原著論文
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Azuma, M. (1955) A list of ants from Hokkaido Is. Hyogo Biology 3: 1-2.
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解 説
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体長5〜7mm。頭部と腹部は黒色でその他の部分は褐色,黄褐色,あるいは赤褐色。大あごには先端部の大きい2歯とそれにつづく10 〜11個ほどの小さい歯をそなえる。頭盾前縁中央部はわずかにへこむ。触角柄節は頭部後縁にちょうど達する程度。柄節は基部で急に曲がる。側面から見て前・中胸背縁は後胸溝へなだらかにつながる。後胸溝は背面と側面ともに深く刻まれる。前伸腹節の背面部と斜面部の移行部の両側は少し盛り上がり,側面から見て鈍角に角ばる。頭部,胸部,腹柄節の背面には縦方向のしわがある。体部には黄色の立毛がやや豊富。中・後脚の脛節刺は,ツヤクシケアリ属の他の種では多少とも櫛歯状になっているが,本種では単純である。本種の幼虫は Manica sp. として Wheeler & Wheeler (1977) によって記載されている。
火山性の山の植生パッチのある岩礫地土中や川原の石下などに営巣する。昆虫の死体や甘露を食物とするようである。羽アリは8月に羽化する。すみ場所が特殊であるため,散発的に分布する。
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文 献
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- Wheeler, G. C. & J. Wheeler (1977). Supplementary studies on ant larvae: Myrmicinae. . Trans. Am. Ent. Soc., 103, 581-602.
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