Ettershank(1966)は本属の族所属位置を保留したが,Wheeler & Wheeler(1985),H"olldobler & Wilson(1990)ではトフシアリ族 Solenopsidini に所属させた。
本属はインド以東の東南アジアを中心にニューギニア,オーストラリア,オセアニアにかけて約60種が記録されている。働きアリは単型のものが多いが,多型の種も知られている。また雌アリで職型雌をもつ種がある。生態はほとんど知られていないが,捕食性で,特に昆虫の幼虫を餌とする例が知られている。多くの種は林内の朽ちた倒木や樹皮下等に営巣する。
「和名一覧」にはウメマツアリ1種のみを掲載したが,今回オオウメマツアリ,オキナワウメマツアリ,サキシマウメマツアリ,タテナシウメマツアリ,ヤドリウメマツアリ,ヤンバルウメマツアリの6種を新たに加え,合計7種を取り扱う。ただし学名が与えられている種はウメマツアリ V. emeryi とヤドリウメマツアリ V. nipponica の2種のみであり,また分類上問題を残している部分も多い。ヤドリウメマツアリは Kinomura & Yamauchi(1992)によって新種として記載された,働きアリを欠く社会寄生種で,この種については下記の検索表から除外した。以前に V. emeryi chosenica の報告(寺西,1933)があるが,その後の記録がなく日本のアリ相からは除外してある。
解説者:寺山 守・山内 克典