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ヤマアリ属 Formica

ヤマアリ亜科/ヤマアリ族


胸部と腹柄節は赤味がかって,腹部は黒い。

  頭部後縁中央部は強くくぼむ;複眼には毛がある(ツノアカヤマアリ亜属) ツノアカヤマアリ

  頭部後縁はほぼ直線状か凸状。

    頭盾前縁中央部はくぼむ;複眼に毛はない;頭部,胸部,腹柄節,

    腹部の背面に立毛は少ない(アカヤマアリ亜属)             アカヤマアリ

    頭盾前縁中央部はくぼまない;複眼に毛がある;頭部から腹部の

    背面に立毛は極めて多い(ヤマアリ亜属)

      後脚脛節外面に多くの直立〜半直立毛がある。         ケズネアカヤマアリ

      後脚脛節外面に立毛はないか,あっても2本以下 。        エゾアカヤマアリ

 

胸部と腹柄節は黒い(クロヤマアリ亜属)

  体は漆黒色で,極めて強い光沢がある;腹部第1節背板上の軟毛は疎で,

  軟毛間の距離は軟毛の長さよりも長い。                  ツヤクロヤマアリ

  体は黒色で,光沢は鈍いかやや鈍い;腹部第1節背板上の軟毛は密で,

  軟毛間の距離は軟毛の長さの1/4程度

    腹部第3節背板上の軟毛は疎で,軟毛間の距離は軟毛の長さと等しいか

    やや長い。                           タカネクロヤマアリ

    腹部第3節背板上の軟毛は,第1節背板上と同様に密。

      後縁列を除いて,腹部第1節背板上には立毛はふつう無く,腹部第2節背面上の

      立毛も無いかあっても2本以下;大型個体の頭部は細長く,

      後縁両角は角ばらない;ほとんどの場合,柄節指数(SI)は142以上。

                                    ハヤシクロヤマアリ

      腹部第1節背板上には中央部にも立毛がふつうあり,腹部第2節背板上では

      後縁列を除いて5本以上の立毛がある;大型個体の頭部は幅広く,後縁両角

      は角ばる;ほとんどの場合,柄節指数(SI)は142未満

         ↓

        腹部第3節背面上の軟毛は比較的密で,隣接する軟毛間の距離は軟毛の

        太さの約2倍;腹部背板の光沢は鈍く,しばしば灰白色を帯びる;

        ほとんどの場合,中脚脛節長/頭幅長は1.18以上。

                                       クロヤマアリ

        腹部第3節背面上の軟毛は比較的疎で,隣接する軟毛間の距離は軟毛の

        太さの約4倍;腹部背板の光沢は多少ともあり,頭部の後面と側面の

        光沢は強い;ほとんどの場合,中脚脛節長/頭幅長は1.18未満。

                                     ヤマクロヤマアリ

 

解説者:園部 力雄・小野山敬一


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