これまでに約600種が記載されており,世界の熱帯から亜寒帯まで広く分布する。営巣場所は土中性のものから樹上性のものまで様々なものが見られる。本属では地理的変異や個体変異の幅が大きい種が多いにもかかわらず,これらの研究がほとんど成されていないことから分類は著しく混乱した状態にある。Emeryの目録 (1925)には1300以上の種・亜種・変種が掲げられているが,それらのほとんどは未整理のままで今日に至っている。また多くの亜属が設定されているが,亜属間の区別は不明瞭で,亜属を認めない取り扱いを受ける場合が多くなって来た。ただし,南北アメリカ産のColobopsisは独立した属として取り扱われる場合もある(Brown, 1973; Snelling, 1981; Holldobler & Wilson, 1990など)。東洋区のColobopsisに関しては研究が不十分であることから,ここでは従来どおり亜属として取り扱った。
上述のように亜属間の明瞭な区別点を示すことは困難であるが,日本における各亜属の特徴の概略は次の通りである。
亜属
オオアリ アメイロオオアリ ミカドオオアリ クサオオアリ ウメマツオオアリ ヒラズオオアリ
解説者:寺山 守・森下 正明・小野山敬一