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アリの戦(たたか)い

相手が死ぬまで戦(たたか)う

 アリの、種類(しゅるい)によっては、巣(す)や餌場(えさば)をうばいあって、戦うことがあります。相手は、同じアリどうしのこともありますが、違(ちが)う種類のこともあります。どちらかの体が、ちぎれてしまうか、死んでしまうまで戦います。

触角(しょっかく)で臭(にお)いをたしかめる

 同じ種類(しゅるい)でも、巣(す)がちがうと、戦(たたか)うことがある。巣の外で、同じ種類のアリが出会った時は、おたがいに触角で、臭いをかいで、仲間(なかま)と他(ほか)の巣のアリを区別(くべつ)する。
ムネアカオオアリのあいさつ  
触角(しょっかく)で相手を確(たし)かめる。



毒液(どくえき)を出して戦(たたか)う 

 戦うとき、腹部(ふくぶ)の端(はし)から蟻酸(ぎさん)という、毒液をふきかける。シリアゲアリの仲間(なかま)は、尻(しり)を上げるような格好(かっこう)で、腹(はら)を背中(せなか)へ曲げて上から吹(ふ)きかける。ヤマアリは、腹を体の前に曲げて、下から吹きかける。


ハリブトシリアゲアリの戦(たたか)い  腹(はら)の先に蟻酸(ぎさん)のつぶが見える。

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