属解説
ヒメキアリ属 Plagiolepis
ヤマアリ亜科/ヒメキアリ族
体長は4mm以下の小型で体色は淡黄色〜黒色(日本産の種は淡橙色〜黄色)のアリ。複眼は頭部側面中央もしくはやや前方よりに位置し,比較的大きく20個以上の個眼よりなり,その短径は触角柄節の幅より大きい。3個の単眼をもつがきわめて小さくしばしば不明瞭。触角は11節で,触角柄節は頭部後縁をわずかに越える。PFは6,4。頭部後縁には1対の短い立毛をもつ。前胸背板は短く,中胸背板は小さく,側板および後胸との間には複数の短い隆起が縦走する。中胸の気門は背方に開口し,前伸腹節の気門は側面後方よりに開口する。腹柄節は小さく背部は丸く低い。日本産の種はカタアリ亜科のコヌカアリ(Tapinoma sp.)に大きさや体色などが類似する。
草地から林縁にかけ比較的日当りのよい開けた場所に生息し,倒木下や石下などに営巣する。日本産の種についての生態は未知であるが,ヨーロッパ産の種では同属の他の種を寄主とする同居者(inquilin)や働きアリが産卵するものが知られている(Passera, 1966, 1968a, b, 1980)。
二次的に新大陸に侵入している種もあるが,大部分の種はアフリカおよびユーラシア大陸などの旧世界の温帯〜熱帯域に分布し,約30種が知られている。日本には2種が分布する。
解説者:緒方 一夫
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