属解説

ルリアリ属 Ochetellus

カタアリ亜科/コヌカアリ族


 多くの種は体長 3mm 以下の小型種である。複眼はよく発達し,やや前方よりに位置する。頭盾前縁は多少とも中央部がくぼむ。大あごは三角形で幅広い。PFは6,4。触角は12節。腹柄節が鱗片状で高く薄いこと,腹部第1節は腹柄節におおいかぶさらないこと,頭・胸部の体表に明瞭な点刻を持たないことで日本の本亜科の他属と容易に区別される。

 アフリカを除く熱帯・亜熱帯を中心に約50種が分布するが,人間の移動に付帯して二次的に分布を拡大したとされる種も多い。例えば,アルゼンチンアリ(Argentineant)と言う呼び名で良く知られる Iridomyrmex humilisは,かつて南米に分布していたものが現在世界中の熱帯・亜熱帯を中心に分布を広げ,家屋に侵入したり農作物の害虫である同翅目類を保護し,その防除に障害をもたらしている(Fowler et al., 1990)。

 日本ではルリアリ1種のみを産す。

解説者:寺山 守・久保田政雄


Copyright 1995 by アリ類データベース作成グループ