属解説
フタフシアリ亜科/ウロコアリ族
体長1〜1.5mm。大あごは短い亜三角形で多数の小さな歯をもち,これらは前部に集中し,大あごを閉じた状態で基部に隙間ができる。頭盾は側方にあまり張り出さず,前縁は前方に向け湾曲する。頭部後縁はあまりくぼまず,頭部は全体として亜三角形を呈する。触角は6節で,柄節外縁は角ばらない。胸部は短く,前中胸はやや隆起し,後胸溝は多少とも顕著で,脚はウロコアリ族としては長い。前伸腹節や腹柄節,後腹柄節の海綿状付属物はあまり発達しない。体背面にはこん棒状もしくはへら状の対になった直立毛をもつ。
ニューギニアから2種,日本および台湾から1種の計3種からなる(Wilson & Brown,1965)。これらはいずれも働きアリでは区別がつきかねるほど類似しているが,雌アリでは明瞭に異なる。ニューギニア産の種では,2種とも創設雌はウロコアリ属の一種 Strumi- genys loriae を寄主とする一時的社会寄生を行う。日本産の種については社会寄生の直接の観察はないが,ウロコアリあるいはキタウロコアリの巣中から得られた雌アリの記録がある(Ogata,1991;久保田・寺山,1982)。
解説者:緒方 一夫・小野山敬一
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