属解説

トカラウロコアリ属 Trichoscapa

フタフシアリ亜科/ウロコアリ族


 働きアリの体長2mm。頭部は亜三角形だが,前方部はあまり幅が狭くならない。大あごは短く,三角形でそしゃく縁には多数の小歯を備える。基部縁は稜縁化し,大あごを閉じた状態では頭盾とのあいだに溝ができる。頭盾は幅広く,前縁はほぼ直線状。触角は6節で柄節外縁は基方1/3で角ばる。前胸背板背面は幅広く,背方から見て肩部は角張る。後胸溝はほとんど消失する。前伸腹節後縁の海綿状付属物は薄板状に発達する。腹柄節と後腹柄節の海綿状付属物は比較的よく発達する。

 1種のみからなる属であるが,世界中の熱帯から温帯域にかけ広く記録されており,分布は広い。ノコバウロコアリ属Smithistruma に類似しているが,大あごと前胸背板の形態で区別される。ただし,ノコバウロコアリ属と合わせて属の検討が必要であろう。

解説者:緒方 一夫・小野山敬一


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