属解説
フタフシアリ亜科/ウロコアリ族
働きアリの体長2〜3mm。頭部は亜三角形で,後方側部は丸く,後縁中央はくぼむ。背面はほぼ平ら。大あごは細長い亜三角形で平たく,多数の小歯を備える。頭盾前縁は多少ともくぼむ。触角は6節で,柄節は基方約1/3でやや幅広くなる。前胸背板前方は稜縁化する。胸部背面はほとんど縫合線を欠き,前中胸はほとんど隆起しない。前伸腹節刺は鈍いが多少とも発達する。腹柄節,後腹柄節の海綿状付属物は発達する。頭部から腹柄節にかけてほとんど体毛を欠く。
日本および台湾からの2種よりなる。Brown & Boisvert(1979)は本属についての概説をおこなっているが,将来ノコバウロコアリ属 Smithistruma に包括されるかもしれないと示唆している。少なくとも日本産のノコバウロコアリ属とは,頭部,胸部にほとんど体毛を欠くこと,頭部や大あごは平たいことなどによって区別できる。
日本には本属の構成種2種がすべて分布するが,いずれもまれ。
解説者:緒方 一夫・小野山敬一
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