属解説

ヒゲブトアリ属 Rhopalomastix

フタフシアリ亜科/フトアリ族


 体長1.5〜3mm程の小型のアリ。触角は柄節,べん節ともに短く,10節からなる。柄節は頭幅の2/3以下の長さで,べん節は著しく平たく,先端節は大きく幅広い。額葉は互いに接近し間隔が狭い。胸部の背縁は側方から見てほぼ水平で,後胸溝を欠く。腹柄節の丘部は高まり,また腹柄節下部突起をもつ。後腹柄節後縁はその全面で腹部と連結している。脚は短く,腿節,脛節ともに偏平。

 本属は,エチオピア区とマダガスカル区に分布する Melissotarsus 属とともにフトアリ族 Melissotarsini を構成する。本属は東洋区から5種・亜種が,Melissotarsus 属は 4 種のみが知られている(Bolton,1982)。両属とも生木の樹皮下等に営巣するものと思われる。本属を含むフトアリ族は日本からは比較的近年に報告され(寺山,1985),学名未詳のヒゲブトアリ1種のみが知られている。

解説者:寺山 守


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