フタフシアリ亜科/シワアリ族
旧北区に24種が分布し(Pisarski,1966;Baroni Urbani,1969;Bolton,1976;Radchenko,1985),testaceus 種群とhuberi 種群とに大別される。本属はシワアリ属 Tetramorium に類似するが,全ての種がサムライアリと同様の鎌状の大あごをもつことでシワアリ属の種と容易に区別される。また本属の各種はトビイロシワアリ Tetramorium caespitum あるいは T. jacoti に社会寄生を行なうことが知られている。寄生様式は奴隷制から恒久的社会寄生に近いものまで見られ,働きアリは探餌や幼虫の世話などを行なわず,奴隷種によってそれらが行なわれる。また S. testaceusでは恒久的社会寄生により近づいた様式をとる。つまり雌アリがトビイロシワアリの巣に侵入しても,巣中のトビイロシワアリの女王を殺さず巣中で共に生活する。
日本にはイバリアリ1 種のみが分布する。
解説者:寺山 守