フタフシアリ亜科/オオズアリ族
日本では琉球列島に多くの種が生息し,これまで11種が確認されているが,分類はまだ完成していない。日本産の種では,イソアシナガアリが岩場を好む以外は主として森林性でふつう土中に営巣する。現在のところ,すべて単女王制で,働きアリに多型は認められない。一部の種では,腹部を体の下におりまげて歩く習性(腹曲げ行動)がある。
「和名一覧」では,7種(4記載種,3未詳種)の日本での分布を確認していたが,その後 西園・山根(1990)は famelica erabuを記載した。今回さらに4未詳種,クロミアシナガアリ,サワアシナガアリ,トカラアシナガアリ,リュウキュウアシナガアリを追加した。結局,日本には記載種4,学名未詳種7の計11種となるが,さらに2〜3種の追加がみこまれる。
以下に掲げる検索表には,現時点で明確に区別できる種のみをあげた。かならず各種の解説も参照されたい。なお,ごく初期のコロニーから得られた働きアリでは,一般に頭部が細長く,前伸腹節刺やしわが発達せず,一見別種の観を呈する場合があるので注意が必要である。
解説者:渡邊 啓文・山根 正気