属解説

クビレハリアリ属 Cerapachys

クビレハリアリ亜科/族


 触角は 9〜12節,柄節は太く,末端節はしばしば大きく膨れる。触角の基部は裸出し,左右の触角挿入部の外側には隆起縁があり,中央には垂直な板状の隆起物が形成されている。大あご挿入部の背面側には小さな突起がある。複眼は種により全く消失している場合がある。胸部は“箱型”で,側方から見ると背面はほぼ水平で,前中胸縫合線は消失している。中脚脛節の末端には脛節刺をもつ。腹柄節は柄をもたない。腹部第1節は残りの腹部体節と多少とも明瞭に区分されるため,後腹柄節として区別されることもある。種によっては職型雌がしばしば見られる。

 多くは土中や石下などに営巣し,触角を細かく震わせながら歩く。種によってはオオズアリ属(Pheidole)など他のアリを襲い,その幼虫や蛹を餌としていることが報告されている(Brown, 1975; H"olldobler, 1982など)。世界から約140種が知られているが,ほとんどは熱帯アフリカやインド・オーストラリア区に産する。日本では記載種2種と学名未詳種2種の4種が区別される。

解説者:緒方 一夫・寺山 守


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