属解説

ニセハリアリ属 Hypoponera

ハリアリ亜科/ハリアリ族


 黄色から黒褐色の小型のアリ。複眼は退化する。大あごの歯は先端部で3〜4個,それに続いて数個の小歯がある。大あごの基部背側面に小孔はない。中脚と後脚の脛節にそれぞれ1本のくし歯状の脛節刺がある。中脚脛節外面に頑強な剛毛はない。ハリアリ属によく似るが,腹柄節下部突起の形状が異なり,前方部には透ける“窓”がなく,後端に1対の刺状の小突起をもたない。また幼虫の背部にあるきのこ状の突起は2対である。PFは1,1か1,2。

 石下,腐倒木,土中に営巣する。本属のいくつかの種では職型雄が知られている。

 世界の熱帯・亜熱帯を中心に広く分布し,100種以上が知られている。「和名一覧」では7種(3記載種,4未詳種)の日本での分布を確認していたが,その後 Onoyama(1989b)により sp. 5 はsauteri,sp. 7はbondroitiと同定され,さらに新たに gleadowi が追加された。結局,現在のところ日本には記載種6種,学名未詳種2種の計8種が生息する。

解説者:小野山敬一・寺山 守


Copyright 1995 by アリ類データベース作成グループ