属解説

ダルマアリ属 Discothyrea

ハリアリ亜科/カギバラアリ族


 小型のずんぐりしたアリで,触角は6〜12節(日本産の種は8節〜9節)。触角先端節は大きく,他のべん節を合わせた長さより長い。触角収容溝が発達し,複眼は比較的小さい。胸部背面に縫合線を欠く。腹部はカギバラアリ属と同様に第1,2節背板が膨大化し,腹部後端は前方を向く。日本産の種では大あごは突出した頭盾によっておおわれる。

 照葉樹林などの林床に生息し,腐倒木,腐切株,土中に営巣する。カギバラアリ属同様に他の節足動物の卵を捕食するといわれる(Brown, 1958b)。

 旧北区,マダガスカル区を除く世界の温帯から熱帯に広く分布し,現在27種が記載されている(Brown, 1958a)。「和名一覧」では日本産の本属を1種としていたが,今回,学名未詳種ではあるが,新たにもう1種の分布を確認した。

解説者:小野山敬一・寺山 守