属解説
ハナナガアリ属 Probolomyrmex
ハリアリ亜科/ナガハリアリ族
体長4mm 以下の小型の細長いアリで,頭部の特異な形態,すなわち頭盾が著しく前方に突出し大あごをおおい隠すことによって他の属からは容易に区別できる。触角の基部は裸出し,左右は接近して中央の垂直な隆起板によって仕切られている。働きアリには複眼がなく,胸部背面は縫合線を欠き,大あごなどの一部の場所を除いて明瞭な立毛を持たない。体表面は鮫肌状の細かい彫刻があり,光沢はない。
世界の熱帯・亜熱帯地域からこれまでに13種が記載されているが,いずれの種も非常にまれで,模式産地のみからしか知られていない場合が多い。また採集される個体数も通常数個体のみで,食性など詳しい生態はほとんど知られていない。林床の落葉層あるいは土壌中より採集され,落枯枝,朽木もしくは土壌中に営巣する。
日本からは琉球列島のみから2種が記録されている。「和名一覧」では学名未詳種として暫定的に区別されていたが,2種ともTerayama & Ogata (1988)により新種として記載された。
解説者:寺山 守
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