属解説
シワアリ属 Tetramorium
フタフシアリ亜科/シワアリ族
働きアリの体長は2〜4mm。複眼は多少とも発達し,頭部全長側面のほぼ中程に位置する。大あごは多数の歯をもち,先端の3つは比較的大きい。PFは日本産の種では4,3。触角挿入部の前縁は隆起縁を形成する。触角は11節または12節で,先端の3節はこん棒部を形成する。額隆起縁の長さは種により異なるが一般に発達する。前中胸は隆起せず,後胸溝はしばしば背面で不明瞭。前伸腹節刺は通常顕著,ただし種によって短い歯状の突起となったり,長い針状の突起となったりする。また前伸腹節後方部の腹柄節挿入部の両側にはしばしば突起を形成する。腹柄節丘部は一般にコブ状で,頂部は多少とも偏平。腹部末端の刺針の先端には小さい三角形状の構造物をもつ。
雄アリでは触角が11節で,特に第3節がきわめて伸長しているので,他属と容易に区別できる。
約250種からなり,ほとんどはエチオピア区,東洋区に分布する。本族を含むシワアリ族の分類学的な再検討は Bolton(1976,1977,1979,1980,1985)によってなされている。
日本からは10種が報告されているが,そのうちの T. amium の分布は疑問視されており,また T. tanakai は T. kraepelini との区別が曖昧である。ここでは「和名一覧」同様,これら2種を除く8種についての検索と解説を述べる。
解説者:緒方 一夫・小野山敬一
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