属解説
カギバラアリ属 Proceratium
ハリアリ亜科/カギバラアリ族
複眼は退化し,通常数個の個眼よりなり,頭部側面中央部より後方に位置する。触角は12節でこん棒部を形成しない。頭盾前縁は種によって異なるが,前方に突出していても大あごにかかるにはいたらない。胸部は背面に縫合線を欠く。腹柄節は種によって様々な形態を示し,種を同定するときの重要な形質となる。腹部は特異な形態となっていて,腹部第1,第2節の背板が膨大化し,全体として腹方ないし前方に曲がる。
腐倒木や腐切株,土中に営巣し,通常地下で活動する。ムカデやクモなどの卵を捕食する。Brown(1958b;1980)によると,これらの卵を巣内に貯えていることもあるという。増子(1981)はカギバラアリの湾曲した腹部がエサとなる球形の卵の取り扱いに役だっていると報告している。
世界の温帯ないし熱帯域から約30種が知られている。日本からは4種が区別されている。いずれも比較的まれ。
解説者:小野山敬一・緒方 一夫
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